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マリアージュ 〜神の雫 最終章〜 #123 「豆腐のテロワール」


元祖「陳麻婆豆腐」を食べた後、蘭華の自宅でワインとのマリアージュを検討する雫たち。

 


やたら、テロワールに拘り、豆腐のテロワールにまで言い及び、今号登場ワインのミネラル感と、四川に多く見られる、ニガリの代わりに石膏から採れる「硫酸カルシウム」を使った豆腐(作中では「石膏豆腐」と称され、あたかも石膏をニガリに使っている印象で書かれています)を、これこそがテロワールだと断言していますが… 間違っていますので。(爆笑
それ、テロワールではなく、製造方法です。

 

大豆のテロワールと言うなら、まだ、解りますが…
今現在、四川で作られている豆腐の原料である大豆、どこ産なんでしょうね。(苦笑
そこには一切触れず、豆腐の製造方法を上げて、「テロワール!」と言われてもね…
あと、おそらく今時の「硫酸カルシウム」は科学的に生成された物を使っていると思いますよ。

 


まあ、なんやかんや、いつもの調子で、作者が取材したモノこそが世の中の「真理」であるような描き方をしていますが… 結局、作者の尺度による、ブランド自慢をしているだけという印象です。
当然、万人に通じる情報ではなく、酔っぱらい上司の武勇伝と同レベルに考えたほうが良いです。

 


ちなみに、「陳麻婆豆腐」を食べてみたい方は、日本にも「陳麻婆豆腐」を名乗るお店は沢山あります。
極めつけは「陳麻婆豆腐」と言うレトルト商品もアマゾンで販売されています。(笑
「陳麻婆豆腐」を名乗る店の素性は知りませんが、レトルトは本店からの直輸入と書かれていますし、ロゴも全く同じです。 お試しあれ。 絶対、ワインを合わせようとは思わない味です。(苦笑

 

 

 

そして、四川でのお話は、すでに完璧を超えた結論が出たようで… 早々と、周さんの麻婆豆腐に、雫たちの興味は移ってしまいました。 無理やり「恋バナ」を絡めてきたので、蘭華を引き連れ、帰国するんでしょうね。
作話は少年誌基準ですので、コレ以上の進展は無い、作者渾身の読者サービスです。(爆

 

 


今週登場したワインは。

シガリュス・ブラン ジェラール・ベルトラン

 

楽天のシステム変更により 2017年以前の記事内 登場ワインリンク は表示されません。
下記リンク先の一覧はスマホからも見やすくまとめていますのでご参照ください。

■ マリアージュ 〜神の雫 最終章〜

■ 怪盗ルヴァン

■ 神の雫

■ ソムリエール

■ ソムリエ

■ ドラマ神の雫



コメント
なんか今回の麻婆豆腐にだけ、とって付けた様に「食材のテロワール」にこだわりますね。
それがテロワールと呼べるのかは別として、今までももっと郷土性を語れる料理は登場していたのに(笑)

ワインのミネラルに関して、私は「化学的根拠のない味」だと考えておりますがここでは敢えて言及しません。


しかし塩化マグネシウムと硫酸カルシウムでは豆腐の固まり方が変わるってのは面白いですよね。
こういった長い歴史のある加工食品も、よくよく考えると「先人達が試行錯誤したモラキュラーガストロノミー」なんですよね。
  • ワイン刑事
  • 2018/02/08 1:56 PM
「テロワール」と言うワイン専門用語を華麗に使いこなす自分に酔いしれていると思われます。 実情は、都合の良いように拡大解釈して誤用しているだけなのですけど。
おそらく、作者の言わんとする感覚に近いのは、「テロワール」ではなく「ヴァナキュラー」ではないかと…。

ミネラル感は、「味」では無いと私は解釈しています。
五味にすると「苦い」の部類の何かとしか言えず、水の硬い柔らかいと同じ、味わいではない、舌・口内、果ては喉越しとか「感覚的な何か」として語った方がリアルだと思います。

「モラキュラー」と言うのは、これまた捉えどころの無い自由さを私は感じてしまい、まぁ、広い視野で語れば、試行錯誤という最も基礎的な化学考証を持って熟成された食品が、今、私たちが食している大半のモノなのだろうなぁ… というくらいしか… あ、知恵熱が。(爆死
  • 管理人@ワインレッド・ネット
  • 2018/02/08 9:47 PM
ヴァナキュラー。確かに一番しっくりきますね。


ミネラルに関しては、管理人さんの仰る通り私も味など無いと思ってますし、とある超有名生産者も
「ん?ミネラルに味なんてないぞ。」って言ってました。


ただ非常に解釈が難しいのが、
元々ブドウに含まれるカリウム等のミネラル類以外に、土壌由来のカルシウムやナトリウム系のミネラルが、成分分析の結果多いとか少ないとか言及された文献やレポートを見掛けない反面、

chablisやchampagneのように「明らかにキンメリッジ層由来の味」が感じられる事も事実です。
しかし、それ(味=ミネラル)に対する化学的検証も見たありませんし…


モラキュラーはここ数年マイブームなんですよね(笑)
ムガリッツが通販で売ってる粉を使わず、どこでも手に入る食材でエディブルストーンを作ったりとか…

  • ワイン刑事
  • 2018/02/08 10:32 PM
ミネラル感って、ワインを飲み始めて、先人のアドバイスを受ける中、最も理解しがたいワードの1つでした。(笑

さらに付け足せば、脳内で一番具現化できなかったのが「フィネス」でしたが。(笑
こればかりは、最高級のワインを飲まずには語ることを許されない「単語」ですからね…
で、理解したところで、そこに価値があるかどうかは、ご本人次第と。(苦笑

もしかしたら、神の雫で。究極のキーワードが「フィネス」かも知れません。
そして、「フィネス」を拡大解釈されると、何でもありの恐ろしい世界へ突入し、作者が気に入った(利益還元のある)ワインに対して「フィネス」を感じるとされたら、論理的対抗手段はなくなるのですよね。(爆死
  • 管理人@ワインレッド・ネット
  • 2018/02/09 8:14 PM
硫酸カルシウムを使った豆腐なら京都だと結構普通ですね(白豆腐、嵯峨豆腐)。森嘉というお豆腐屋さんが大陸から手法を導入して、他のお豆腐屋さんも追随したそうです。京都の四川中華のお店で、石膏豆腐を使った陳式麻婆豆腐を食べられるかわかりませんが。
  • tolo
  • 2018/04/20 10:10 PM
情報ありがとうございます。
以前、「すましこ」で検索を掛けた時に、嵯峨豆腐は気になったのですが…
深く掘り下げませんでした。(汗
  • 管理人@ワインレッド・ネット
  • 2018/04/26 2:28 PM
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