マリアージュ 〜神の雫 最終章〜 #97 「ディナータイム」
美咲:「クーポン導入してから 男性グループ客が 多かったのに 今日はカップルと 女性グループ ですね」
みやび:「いかにも (中略)ワインと食事のペアリングを楽しみに来た お客さんって感じ」
「男性グループ客」=「クーポン客」=「悪」という構図。
「男性グループ客」=「リーマン酔っぱらい集団」=「店の雰囲気を破壊」
で始まった、テルツォ編でしたので、価値基準はブレてないんですけど…
この章は、姉マターなのでしょうか… 男性客に対する偏見を感じます。(被害妄想?
なんとなく、「神の雫」は、全ての価値観が、「昭和成金」の臭いがするんですよね。(苦笑
それとも、昨今のクーポン・スパイラル現象は、「女性グループ客」が引き起こしている感触を強く受けているのは、私だけなのでしょうか…
都市伝説かもしれませんが、男性客に対して女性客の方が店に対するロイヤリティが低い(女性客は常連になりにくい)と言う話もあります。
おまけに、後述「清水様御一行」は席を立って、写真撮影… インスタグラムへアップロード(フォトマップON!?)を始めます…
これは、店の雰囲気を破壊している行為じゃ無いのでしょうか。(呆
ストーリーは、作者の思考をストレートにトレースする感じで、全てのセリフが「合いの手」で進んでいきます。
雫が付いた最初の客、清水様御一行(3名)は、懇切丁寧に店のシステムを説明させてくれる逸材で、3名がきちんと、泡・白・赤をオーダーしてくれて、お手頃なワイン知識を持ち、豊多香信者であり、雫に心象風景をリクエストしてくれます。 もう、寸分のムダもなく、説明的。
「神の雫」は、ワインに例えたら、間違いなく安物ワイン…
いや、「ホワイトリカー+濃縮ぶどうジュース+水道水」くらいの味わいで、複雑さや余韻は皆無です。
清水様御一行の説明的セリフのお陰で、料金体系も明かされました。
ディナーコースは3,500円。 1,500円プラスでペアリングワインが頼める…
前菜・プリモ・セコンド用の3杯でしょうから、ワイン1杯は500円ほどで、
丸めれば、トータル5,000円のコースでグラスワイン3杯付きって事です。
前菜は、当初雫とみやびが食べた5種盛り
・プロシュート
・自家製ピクルス
・カプレーゼ
・白身魚カルパッチョ
・イカスミソーセージ
から、ソーセージをカット、代わりに
・クロスティーニ
(絵を見ると、カプレーゼはボリュームダウンしています)
+ 千円代前半原価のワイン1杯。
で、Tボーンステーキがプリモで…
+ メイン用のちょっとお高いワイン1杯
セコンド、デザートを前に、この時点で、たぶん、赤字ですね。(爆
そして、心象風景を求められた雫は、マイグラスに泡・白・赤をタップリ注いで、優雅に妄想を語りますが…
普通、ソムリエさんはテイスティングするのに、客と同等の分量をグラスに注ぎませんよ。(苦笑
いや、そもそも、雫はワインセレクト時に料理とのマッチングも確認済みなので、今更飲む必要ありません。
一種、客へのサービスを兼ねた、パフォーマンスって事でしょうか。
(泡用、白用、ピノ用のグラスではなく、すべてテイスティンググラスでステムではなくフット部分を摘んで持っているあたりも、パフォーマンス的です:笑)
さらに、たぶん清水様御一行は、このあと2杯分の心象風景も要求してくるでしょうから、雫の飲んだワイン代(4,500円)が、お支払に上乗せされます。(爆
それとですね…
前菜「5種盛り」の時点で、もう、単品ワインとのマリアージュ心象風景が、意味を成していない気がします。
単なる、ワインの心象風景ですよね。
唯一のストーリー進展は、みやびちゃん、【ソムリエーヌ】(ここ重要)の資格取れたみたいですね。(笑
「神の雫」ワールドでは、物語開始から、まだ2年弱しか経っていないはずですので、最初の年に不合格描写があって…、翌年、雫が世界修行の旅をしている間に合格したって事ですね。
そして、清水様御一行の2皿目。
Tボーンステーキです。
(他の客の反応描写はなく、話は清水様御一行に集約。ほんと、リニアなストーリー構成で)
やっぱり、作者にとって、パスタ、ピザは「〆」の一品なのか…。
来週以降、パスタ・ピザがセコンドとして出されるか、セコンドは別料理で、清水様御一行は炭水化物を追加されるか…
今、私の興味はその一点です。(爆死
屋敷:「厚みがあって 焼き台の上で 立てられないと 美味い ビステッカには ならないんです」
雫:「本格的だ」
ご安心下さい。
作者の自己満足度は極めて厚く、ちゃんと立っていますから。
「作者自己満足漫画」として「超本格的」です!
今週登場したワインは。
ヴァン・ブレバン キュヴェ・ローラン
イル・プーモ・ソーヴィニヨン・マルヴァジア カンティーネ・サン・マルツァーノ
カサス・デル・ボスケ・ピノ・ノワール・アーリー・リリース カサブランカヴァレー
楽天のシステム変更により 2017年以前の記事内 登場ワインリンク は表示されません。
下記リンク先の一覧はスマホからも見やすくまとめていますのでご参照ください。
■ マリアージュ 〜神の雫 最終章〜
■ 怪盗ルヴァン
■ 神の雫
■ ソムリエール
■ ソムリエ
■ ドラマ神の雫
- 2017.07.06 Thursday
- コミック「マリアージュ 〜神の雫 最終章〜」
- 11:22
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仮に1枚800gだとしたら、肉は4人で1枚をシェアしてもらうと、コスト的にも3500円で何とか収まりそうな計算になりますね。
では3名だったら?5名だったら?
そもそも食肉卸業者との取引って企画もの以外の不定貫商品は通常「キロ幾ら」で仕入れをするのものですから、相当余裕を持った値付けにしないとワンプライスにするのも難しそうですがねぇ・・・
ほんとこの作者って、そういった考証を済ませずに勢いで書いちゃいますよね(笑)
ハッキリ言って編集者も悪いですよ!
そしてあからさまに「イタリアをフランスの格下」に見て取れる雰囲気にもイラっとしますね。
フランス料理の時は、それが正しいかは別として、散々こだわりをワーワー言ってたくせに、イタリアン編では、カプレーゼにはブッファラを使って、ステーキは立てて焼くだけで「本格的」ですから。