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マリアージュ 〜神の雫 最終章〜 #95 「屋敷の覚悟」

 

屋敷はメイン(Tボーンステーキ)に合わせるワインを、すべてイタリア産にしてほしいと要求。

 


屋敷が雫に対して出す要求は、メインをTボーンステーキにすることだけかと想像していたのですが…

Tボーンはサラッと屋敷が意思表示。

 

「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」でいこうと思います

 

前回、前々回のコメント欄でワイン刑事さんが語られているように、本場イタリアでも「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」を味わうことは難しいらしいのですけど、潰れかけた店で唐突に…

(難しいのは仔牛だそうで、キアナ成牛のビステッカは比較的簡単に得られるそうです:ワイン刑事さんのご指摘で追記)

現実味のない打開策が続きます。

 

で、コレに関しては、雫も大絶賛。
世界の常識であるかのように、シャンパーニュで合わせる事を主張します。

しかし、今回のお話では、屋敷がガンとしてイタリア産ワインにこだわります。

 

 

 

屋敷がビストロ9を辞めた経緯も語られました。

 

  • 屋敷はイタリア料理を作りたくて、勝手にビストロ9のメニューを変えた。
  • それが原因でキャプテン原島と大喧嘩、フロア担当にされた屋敷は1ヶ月もたず店を辞める。
  • 屋敷は、雫と仕事する事で、ワインと料理の相性の重要性を理解。
  • 原島にイタリア料理にイタリアワインを合わせてサーブしたものを食べてもらいたい。
  • それは、原島に対する恩返しであり、屋敷が自らの非を認める意もある。

 

ってな感じです。

 

 


一見、筋が通って、男らしい真面目な決意の様に見えますが…

なんだか違和感。 原因を考えると… 次々にダメダメの理由が。(笑

 


イタリア料理に、イタリアワインをマリアージュさせなければならない根拠が、まるでありません。

 

 

ダメ1 物語を通して

 

つい先日まで、「フランス料理に同産地ワインでは不充分だ!」
偶然紹介された南ア産ワインを合わせて、「完璧を超えたマリアージュ!」と自画自賛していた奴が…

どの面下げて、同産地の料理+ワインを推せるのでしょう。

 

それどころか、雫自身、今回は最初から、スパークリングワインの聖地というブランド性だけを根拠に、メインに使う泡はシャンパーニュだと決めつけていました。

 

それ以前から、普段飲めないようなワインを出せば客は喜ぶとか…
なんだ?マリアージュの最も重要な要素はブランドなのか? と思わせる主張を展開していました…

 


ダメ2 意識として

 

まず、まるで反省していない屋敷。
イタリア料理にこだわりすぎて、ビストロ9を辞めることになった屋敷が、再びイタリアワインにこだわっています。(爆笑

進歩してね〜なぁ、お前!
それを原島に食べさせて、「俺が間違っていた」と料理とワインのマリアージュで伝えたい。
サッパリ イミフメイ。

屋敷からは「ワインの重要性は認めても、ワインセレクトも『俺流(イタリア産)』でやる」という意志しか伝わてきません。

 

次に、ワインアドバイザーの役目を果たしていない雫。
屋敷が、真に料理とワインの関係を理解しようとしている、今。
原島にそれを示す目的であれば、なおさら、イタリア産でまとめる手法ではなく、産地にこだわらないワインセレクトで、その理解の深さを示す必要があるのでは無いでしょうか?


「いいっスね その覚悟」なんて「覚悟」だけでワインのセレクト範囲を狭めて良いのでしょうか?

 

 

ダメ3 なぜ、もう恩返し?!

 

もう、完全に店が大成功したつもりでいる屋敷と雫。

原島への恩返しなんて考えるのは、今月の家賃払ってからにしろ!(爆

 

 

「神の雫」のマリアージュって、こんな程度のお話なんですね。(苦笑
料理とワインのマリアージュに対する、確固たる主義・主張・手法・論理が語られたのはマリアージュ編冒頭だけ。

(その内容も、多くの方がすでに常識として語っている内容ばかりでしたが)
以後は、毎回毎回、論旨がすり替えられて、正面からマリアージュに向き合う姿勢が、まるで感じられません。

 

詰まるところ、作者の体験を、成り行き任せで自慢しているだけとしか思えないのです。
情報量はワインのラベルに記載されている、どんな料理と合うか…インポータ推しと変わりません。

個人的に食べたモノとワインが美味しかったという話を、ワイン銘柄を最後まで出し惜しみ、最後に衝撃的な体験のようにド〜ンと明かしますが、なんだか何時も尻すぼみ… です。

ヤオイ女子の話を、酒の席で延々聞かされている気分。

 

 


昔々、「包丁人味平」という漫画がありました。
おそらく、料理漫画の元祖。 料理勝負の本家本元と言える漫画です。

 

子供の頃に、その作品を読みまして…
「潮汁」を作っていた時だったか… 主人公:味平が、対決の場で入れた塩の量が、微妙に少なかったのですね。
それを見た、お偉い審査員が、一旦は味平の負けを確信したのが、味の決められない味平の額から、汗が料理の中に滴り落ちる様子を見て、勝負の行方が解らなくなったとつぶやくシーンがありました。
今思えば、料理人として、汗が調理中の料理に入るなんて…(略
(結構曖昧な記憶ですので、間違っているかも:笑)

 

子供ながらに、汗に含まれる微量な塩分にさえ左右される「旨さ」の繊細さに感心させられると共に。
自分がその味の違いを感じ取れる自信は全く無い、異次元のお話と感じた事を思い出しました。


「包丁人味平」を今後、読む機会も無いでしょうけど…
たぶん、「神の雫」って漫画は…

半世紀近く前に描かれた、「包丁人味平」のエンターテインメント性に遠く及ばないのではないかと思います。

 

 

今週登場したワインはありません。
 

楽天のシステム変更により2017年より古い記事内の登場ワインリンクは表示されません。
下記リンク先の一覧はスマホからも見やすくまとめていますのでご参照ください。

■ マリアージュ 〜神の雫 最終章〜

■ 怪盗ルヴァン

■ 神の雫

■ ソムリエール

■ ソムリエ

■ ドラマ神の雫



コメント
まずビステッカの件で誤解を与えてしまっていたようでしたのでお詫びいたします。

フィレンツェでも見かけなかったのは、仔牛のビステッカであり、キアナの成牛を使ったビステッカは比較的簡単に見つけられます。



しかしまぁ、次から次へとマリアージュに対する主義が変わりますねぇ・・・

そもそも、肉を焼いただけの料理(料理人の方々に対しては語弊のある言い方ですが)に果たしてイタリアらしさはあるのでしょうか?
百歩譲って、その肉がキアナ牛であり、産地のワインと料理を合わせたいのであれば、そこはChianti一択ではないでしょうか?



今回やってる事は
フィレンツェっぽい焼き方をしたステーキを、よりイタリアっぽい雰囲気を演出するためにワインもイタリアで統一しただけの事であって、マリアージュでもなんでもないですね。


カレ・ダニョーに南アを合わせたのなら、ステーキにはアルゼンチンあたりぶつけたほうがよっぽど良いと私は思います。

イタリア系移民の多い国ですし、牛肉の消費大国、そしてボナルダ種なんかは、イタリアから持ち込まれた品種なんですから、幾らでもストーリの膨らましようがあるのではないのかと考えます。

「イタリアンに頑なにこだわるオーナーを、イタリアワイン以外で説得する。それをきっかけに商売に柔軟性が出る事で経営を立て直す。」
そっちの方が面白くありませんか?
  • ワイン刑事
  • 2017/06/22 2:56 PM
すみません、私の方が仔牛の話を混同していました。(汗
ご指摘の個所を、追記修正しておきました。

>イタリア系移民の多い国ですし、牛肉の消費大国、そしてボナルダ種なんかは、イタリアから持ち込まれた品種なんですから、幾らでもストーリの膨らましようがあるのではないのかと考えます。

そうそう、私が期待するのは、そういうネタなのです。
ダイレクトに的玉を落とすのではなく、ワンクッション入るとか、コンビネーションを用いるとか、ネタの相互作用で結末を作り上げてこそ、大人の読み物ではないかと…(笑

よって…

>「イタリアンに頑なにこだわるオーナーを、イタリアワイン以外で説得する。それをきっかけに商売に柔軟性が出る事で経営を立て直す。」
そっちの方が面白くありませんか?

という展開の方が、絶対に良いと思います。

「次号、この難題を解決する、雫の妙案が…!!」というアオリが入っていますので、単純にイタリア産の泡・白・赤をチョイスするのではないのかも知れませんが…
あまり、期待は出来ませんね。(爆
  • 管理人@ワインレッド・ネット
  • 2017/06/22 3:44 PM
ビステッカにイタリアワイン、、、確かに大した話は「期待」できないでしょうが。。。。

いやいや、
我々読者としては、「アドヴァイザーはいるものの、恐らく作者自身はそこまで見識が無いであろうイタリアワイン」です!
ツッコミどころはたくさん「期待」できそうですよ!



もうエチケットも見えてたのでズバリ予想しますが、
「シャンパーニュ」というキーワードが出てきたので、「フランチャコルタはシャンパンと同じ瓶内二次発酵」という今更そうででもよい情報と共に、「フランチャコルタにはPinot Biancoを使う生産者もいるがVezzoliはpinot noirとchardonnayしか使っていないのでシャンパンと同じ」なんて能書きを押し付けてくるのではないでしょうかね?

相変わらず、上っ面のセパージュと醸造方法だけの判断で、ミクロクリマも去ることながら、クローンだって全く別物だというディティールまでは深堀せずにです(笑)
  • ワイン刑事
  • 2017/06/22 6:57 PM
包丁人味平の話はそのとおりで合っています。
私も汗が入って味付けが良くなった料理はあまり食べたくはないですが()
  • 漫画読み
  • 2017/06/22 9:49 PM
漫画読みさん>
合っていましたか、そいつはかなりの驚きです。(爆
あと、玉ねぎの皮むきとか覚えていますが…
うろ覚えの知識のまま、あれやっても、バラバラとならないんですよね。(笑
  • 管理人@ワインレッド・ネット
  • 2017/07/04 8:26 PM
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