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マリアージュ 〜神の雫 最終章〜 #87 「中華料理への挑戦」


雫は藤枝と中華料理マリアージュ対策を練る中、ビストロ9から呼び出しを受ける。
遠峰は仄香から呼び出され、セーラと3人で中華料理を愉しむ。

 

 

いやぁ〜、この漫画の描写の薄さ+上辺だけの良いカッコ付けには、心底、感心させられます。

 

仄香がオフィシエを外されたことで、本来の心のゆとりを取り戻した。
今回、仄香の描写はあっても良いと思います。
ただ、なんて繋がりのない、薄っぺらな描き方なんでしょう。
遠峰とセーラを呼び出して、中華料理を無邪気に満喫。
遠峰もセーラも、あれが本来の母の姿じゃないかと得心。


???


いや、描くべき、仄香の心理描写はそこじゃないでしょ?
豊多香と雫母との三角関係の本質。
それを遠峰に明かせない(語れない)ことによる、遠峰との親子の確執。
そこが原点のはずで、息子を評価しなければならない立場であるオフィシエから開放されたところで、仄香が抱えた問題が解決した訳ではないのですよ。
息子を呼び出して無邪気に食事はありえません。


仄香は登場当初から、遠峰に対しては親子の情をあからさまにすることはなく、逆に彼に対して厳しい態度を取るスタンスでした。 立場的には、その時点に戻っただけですので、今回の話は一貫性を感じません。


中華という次の課題にからめたり、遠峰が母の立場を悟っているような、カッコいい雰囲気だけのパッチは当てていますけど、作者の安直さがにじみ出ていて、単に作者自身の品格を落としている印象を強めるだけの描き方になっています。(苦笑

 

本来ここで描かれる仄香の姿は、独りでワインを飲みながら、豊多香と雫母の写真を前に、一筋涙を流し、ぼそりと独り言で遠峰に詫びる… そんな光景なのでは?

私が「神の雫」における、最後の残された「謎」としている、豊多香・雫母・仄香の三角関係も、今回の話を読む限り、どうしようもない結末となりそうです。
作者が、何も考えていないのは明白です。(爆

 


そして、メインとなるストーリーの流れは…
もはや、「会議」のための「会議」を重ねているだけで、何を期待して良いのか解らない状態です。

 

何回も書いていますが、「マリアージュ対決」の主旨は、豊多香の遺産を相続するための試練である「神の雫」探しに参加する資質を、雫と遠峰の各々が持っているか試すという事でした。
あくまでも個々の資質を問うもので、勝ち星の数を競うものでは無かったはずです。


ところが今やっていることって、どうでしょう。
雫の妄想にも、遠峰の妄想にも、オフィシエたちは 盲目的な大絶賛の嵐。
初期設定では、判定基準となるはずだった、「神の雫騎士団のバイブル」:「豊多香の日誌」なんて影も形も無く、単に個人的好き嫌いをグダグダ言っているだけのオフィシエ達。
これじゃ、まるで、「本会議」のための「準備会議」は偉そうに仕切るけど、「本会議」では借りてきた猫状態の、全く無能な上司じゃないですか。(その手の上司に限って、酒のウンチクを部下にだけ語りたがるんですよ:笑)
要は、「神の雫騎士団」は「いっちょかみ」したいだけだったと…。(爆


さらには、2人共「神の雫」探しには参加する事が、すでに決定事項である事も今回明らかにされました。
7枚存在している「神の雫」に関する記述を、沢山集めたほうが有利ってだけの設定に変わっていました。
初期設定を読んだ時に、そうなるんじゃないかと思っていましたけどね。(苦笑
それを予期して、茶化した「アタックチャンス」導入も間近でしょう。

 

雫さん、「神の雫」3枚目の記述を賭けて、アタックチャーンス!!!
(注:本来のアタックチャンスとは異なります:笑)

 

昭和の時代の、お子様向け戦闘漫画にも劣る内容ですね。 これ、どこが面白いんでしょ?

 

次号からは、ビストロ9へ出向いて、お店の手伝いが始まるようですが。
たぶん、とっても都合の良いことに、ビストロ9は中華料理で困っているんでしょうね。
中華料理の悩みを、中華は一番弱いと標榜する雫に相談する?
全く、ストーリーの必然性を感じません。
まず、三笠シェフに、結果報告しないと…

 

 

ああ、作者の「恥」を弄るとっておきの材料を最後に。
以前、偉そう〜な雰囲気で、ど〜んと書かれた、神の雫オフィシエの二つ名一覧です。


・テイスティングの魔女:遠峰仄香
・吟遊ワイン詩人:土肥ロベール
・葡萄畑の女帝:フランソワーズ・ブラック
・ワイン評論の哲人:ヘンリー・ギルバート
・ゴールド・テイスター:アンドリュー・ウォン
・崇高のワインコレクター:チャールズ・ワトキンス
・沈黙のワイン貴族:ロマーノ・ヴィスコンティ


個人的な感想しか言ってなかった、単なる通りがかりの謎のおばちゃんは、「葡萄畑の女帝」だったのですね。
最後の課題を出す中国人は、「ゴールド・テイスター」ですよ!
ワトキンスは存在感全く無かったし、「沈黙のワイン貴族」は結構喋ってたし…
二つ名が伏線となる事もなく、その場限りのハッタリで終わっているという「神の雫」が思いつきとハッタリしか無い事を象徴しています。
さらに、悲しい事に、ハッタリのセンスが昭和。(爆

 


今週登場したワインは。(2017年4月20日現在 楽天での取扱はありません)
● クレマン・ド・ジュラ ジャック・ティソ

楽天のシステム変更により2017年より古い記事内の登場ワインリンクは表示されません。
下記リンク先の一覧はスマホからも見やすくまとめていますのでご参照ください。

■ マリアージュ 〜神の雫 最終章〜

■ 怪盗ルヴァン

■ 神の雫

■ ソムリエール

■ ソムリエ

■ ドラマ神の雫



コメント
好きなもの飲み食いして、とってつけたような適当なストーリー書けばイッチョあがり!

良い仕事ですね…


今日日、中華に限らずどんなお店でもドリンクメニューに多少のワインはマストでしょうし、ワインの消費の拡大が著しい本場中国の料理な訳ですし、世界的なワイン評論家なんですから「ワイン業界がハッピーになる、誰でも真似しやすい」わかりやすい中華とワインのペアリングを期待します。
  • ワイン刑事
  • 2017/04/20 1:58 PM
小説でもシナリオでも漫画でも、最初から納得のいくモノを書こうとしないほうがいい。とりあえず書き始めて最後まで書き終え、しかるのちに納得のいくまで 修正を加えるべきだ。その方が結果的にいいものができることが多いし、何よりも書く前から拘りすぎると、そもそも書かないで終ることがある。

と、作謝さまが仰っておりましたw
修正修正修正から迷走‥(笑)
  • アニー
  • 2017/04/20 10:06 PM
漫画として本作を読んでいる漫画読みとしては、仄香の描写についてのご意見に全く同意します。

今回は「中華といえばイタリア」な展開にはならなそうですかね。
  • 漫画読み
  • 2017/04/20 10:37 PM
ワイン刑事さん>
ワイン業界の大御所と周りから担がれて、すっかりご満悦の様子が、作品からにじみ出ていると思いませんか。(笑


アニーさん>
「神の雫」で作者がそれを行ったのは、第一の使途編だけって気がします。
そこから後は、フリーフォール状態でしたね。


漫画読みさん>
中国、行くんですかねぇ(笑
たぶん、横浜で豪遊…(略
  • 管理人@ワインレッド・ネット
  • 2017/04/22 3:06 PM
管理人さんの仰られる通り、大御所ぶった雰囲気が凄く鼻につきます。

しかし二つ名はほんと前記されているようにハッタリのセンスが昭和ですね(笑)
「テイスティングの魔女」やら「吟遊ワイン詩人」、「ゴールド・テイスター」ってホント何なんでしょうか

どうせなら
・葡萄畑の女帝:
→ミクロクリマや栽培の切り口でワインを語ってくれると面白いnannteんですけどね・・・・

・ワイン評論の哲人:
→P様よろしくギルバートポイントなんてのがあって
「おお!それはかつて私がこのワインで唯一90点以下付けたヴィンテージじゃないか!!」的なセリフとか(笑)

・崇高のワインコレクター:
→味わいだけでなく登場させるワインの、市場における価値なんかを語らせたら面白いですね。

・沈黙のワイン貴族
→どうせ神の雫なんて今更決められないんだから、いっその事この一族が代々守ってきた畑から架空のワインを作って、それを神の雫にしたらどうでしょう?


いずれにしてもこのままでは、この漫画相当なハードランディングになりそうっですよね、というか着陸事故になる可能性大ですし、いっその事魔女やら詩人、ゴールドテイスターなんて意味わからない奴より、醸造家やラボの大御所、インポーターを加えて、「7人の協力を得ながら神の雫」を作るって話に方向転換したら、着地点も見つけやすくなるのでは?
  • ワイン刑事
  • 2017/04/22 6:02 PM
そうそう、まさしく! 私がやって欲しいのは、それなんです。
二つ名は、登場人物が、本来そうあるべき布石であって、「カベルネ 洋子」さんみたいな奇天烈な名前の「通りすがりのワイン好きおばちゃん」のコメントが聞きたい訳じゃないのです。(たとえに出して申し訳ない>洋子さん:笑)

演じるべき役柄があって、名前は(特に二つ名は)その記号であるべきだと思います。
名前を聞いただけで、その人の役割が解るような…。
カベルネさんと名が付いたら、カベルネ種について詳しくないと、読者は困るんです。

理想的には、その中で、さらに驚きの解釈を見せて欲しいんですけどね。(笑
「神の雫」の二つ名って、サッカーでフォワードに「サイケデリック・ライト・ハンド」と名付けているようなものじゃないですか。 何の意味もない昭和的ハッタリ。

結局、何度も言っているように、今の「神の雫」は、どの登場人物(オフィシエ)がそのセリフを言っても、全く問題ない… 交代制で、作者を褒め称える役割しか与えられてい無いんです。

結論を導き出すために効果的な、完全に間違った意見も欲しいですし、捨て石のような、私みたいな一般市民的ワイン好きが言いそうなコメントが在ってもいい。
より効果的な(ドラスティックな)演出効果のために、捨て駒があるのは当然です。

その上で、作者の主張するマリアージュが実を結ぶのならば、それは劇中の幾千の自画自賛よりも効果的に、私たちの胸に染み入る事でしょう。

作者はその為の創意工夫・努力を、現在、完全に排除してしまっている感じです。
単純に、今日、飲み食いしたものが、明日「排泄物」となる。
読者のための読み物ではなく、自己満足のためだけの、排泄物を見せつけられている。
そんな気がしてならないのです。

そして、少なくとも、「神の雫」第一の使途編には、私の求める何かが在ったと思います。
  • 管理人@ワインレッド・ネット
  • 2017/04/22 10:34 PM
管理人様

そうなんですよねー。管理人さんが再三レビューされている通り、「悪役になり切れてない悪役」とか、登場人物のキャラクター設定が固まってないから、どのワインを使っても、何を題材にしても話に深みが出てこないんですよね。
入れ替わり立ち替わり作者を褒める為だけに、登場する脇役達は、ある意味一貫していますが(笑)

実は私はあまり漫画を読まないのですが、この漫画は気に入ってます。
http://www.funwarijump.jp/manga/gohoubi

実在する寿司屋の食レポなのですが、寿司という限られた題材だけでも飽きずに読ませて頂いてます。

決して壮大なストーリーではありませんし、約1ケ月で一店舗の紹介というペースなので、取材された時期と読者が読むタイミングがズレ、最も重要な要素である「旬」を外してしまう。という点が残念ですが、私にとっては非常に読み心地の良い作品です。

恐らくこの作品が心地よいのは、高級店で希少な体験をされているのに全然自慢気でないからでしょう。
それに対して神の雫は… 皆まで言う必要ないですね(笑)
  • ワイン刑事
  • 2017/04/23 12:13 AM

「ごほうび おひとり鮨」

今、2話分だけ、サイトで立ち読みして来ました。(笑



主人公がマダイを食べて…

「これ 知らんやつ」



そ、そうなんですよ。
美味しいもの食べたときの感想って、心が揺さぶられた時の素直な気持ちって、こういった単純な一言でしか出てこない。 し、それで充分感動が、じわじわと伝わってくる。

この一言で、主人公、伊崎さんのリアリティがグッと引き立ちます。
リアルに存在したら、友達になれそうとか、感じられます。

神咲雫に対して、友達になれそうとか、親近感を抱いたことは(十数年来)1mmたりともありませんでした。

それが、「神の雫」の、私の中でのレベルです。(苦笑

  • 管理人@ワインレッド・ネット
  • 2017/04/23 9:20 AM
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