今週の「神の雫」 #434 「傲慢な男」
第十二の使徒編 第41話
〜「神の雫」最終回まで、あと5回。〜(誌面より抜粋)
本編は面白くも何ともありませんでしたが、この発表は面白い!
〜残念ながら正解者はゼロ!!でした。〜(誌面より抜粋)
まぁ、当然と言えば当然。
一番の特長を隠蔽した上でのクイズが成立するはずが無いって事の証明です。
で、あと5回で話しが収拾付くのか…。
皆さんのご想像されるとおり、まともには終わりませんよね。(苦笑
と、言いますか、「神の雫」選択から逃げて終わるかな。
連載開始当初からの疑問だった最後の一本「神の雫」。
これ、選べないよなぁ… ってのが正直な感想でした。
実際の所「神の雫」なる最後の一本は実在しない「心のワイン」的なオチが付くんじゃないかと。
そんな想像は、読者であれば誰しもが一度ならずするはず。
しかし、何度設定を読み返しても、「神の雫」はワインであると言い切ってるんですよ。
じゃぁ選ぶんだ… と半信半疑ながら、ここまで自分を納得させてきたのですが。
たぶん、選びませんね。(爆
さて、「第十二の使徒」のオチは…
未完の大器、'76が勝利。
完成しては人生ではないとの事。 少なくとも豊多香は自信の人生が完成したとは思っていなかったとか。
勝敗を決めたのは、そこでした。
未完の大器って事なら、'01で良かったんじゃない?
いや、そもそも、パーカーポイント100点であるほど、偉大な(?)ワイン:『人生』である必要無かったんじゃない?
この流れで行くと、(最終的には何点に終わるかは分からないが)豊多香の人生は100点で「未完」だったと。
さらに、秋絵の人生も100点で、京花の人生も100点と。
え〜何が言いたいかと… ストーリーの詰めが全く行われていないって事。
人生を語るロジックと、使徒を選ぶロジックに矛盾がある。
人生は雰囲気だけ「カッコ良く」取り繕って、選ぶワインは虎の威を借りているだけ。
今回のお話では、まだまだ気になった点があります。 本当は、もう、気になることだらけ。
気になるって言うのは、面白いって事じゃないですよ。
「なんで?」ッて言う矛盾だらけって感じです。
1)「勝者にのみ開示されるよう指示された遺言状があります」という霧生弁護士の言葉
元々の設定は、『豊多香が選んだ偉大なワイン12本とその頂点「神の雫」という1本を1年で全て言い当てる』と言うものでした。
いつの間にか、「勝敗数を争う対決」にすり替えられてしましたが、ま、それはそれとして。(苦笑
勝者にのみ開示される遺言状って? 12本勝負の勝者にのみが「神の雫」探しを行えるって事?
聞いてないよ、そんな設定。
2)豊多香から、「黄金のタストヴァン」を受け取った者が、「神の雫」勝負(この先のあなたたちの「新たな戦い」)を見届ける役割にあり、ロベール、仄香、ワトキンスがそれを持っている。
なんだよ、その「黄金のタストヴァン」って… 思い切り、全力で恥ずかしくないのか? その設定。
もういっそ、「勇者のタストヴァン」ってネーミングでどうだ!?(以下それで統一)
で、「あなたたちの新しい戦い」=「神の雫勝負」なら、直前に言ってる、1)に書いてることとすら矛盾しているではないですか。 12本勝負で決着が付いていれば、「勇者のタストヴァン」の出る幕は無かったという事ですか?
だとしたら、仄香の登場前の、ロベールの台詞「お前たちは何を望む」という、あたかもロベールが全てを仕切るみたいな雰囲気は何?
いやいや、その前に、霧生弁護士は「勇者のタストヴァン」の事知らなかったみたいですが?
遺言の全てを把握していないって…
3)さらに、何のためにローランとクリスにワイン表現させたのでしょう?
ロベールの命令で表現させて置いて、お前ら探して来て無いからダメ って一言。
ダメだけど、ワイン表現は自画自大絶賛!!
結局、作者は「変態ワイン妄想」をもっと披露し、自分で自分をもっと褒めたかったってだけの様です。
もう、何もかも、グダグダですな。
何の計画も無しにダラダラと回を重ねてしまったツケがここに来てダダ漏れ。
あと5回で打ち切りという直面に、曲解に次ぐ曲解、今思いついた「勇者のタストヴァン」まで使って、設定を捻じ曲げないと収まらない訳です。
本人は思い切りカッコ付けていらっしゃるのが、もう、やってること全てが滑稽の極み。
さあ、あと5回。
「神の雫」変態バロメーターはもう振り切れています。
どこまで作者のマスターベーションは高まっていくか、もう、そこに期待する以外楽しみはありません。
第十二の使徒のまとめ。
第十二の使徒は雫が選んだ シャトー・ディケム 1976
次号は5月8日発売です。
今週登場したワインは。
楽天のシステム変更により 2017年以前の記事内 登場ワインリンク は表示されません。
下記リンク先の一覧はスマホからも見やすくまとめていますのでご参照ください。
■ マリアージュ 〜神の雫 最終章〜
■ 怪盗ルヴァン
■ 神の雫
■ ソムリエール
■ ソムリエ
■ ドラマ神の雫
- 2014.05.08 Thursday
- コミック「神の雫」
- 11:53
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きっとそんな気がしますね!それぞれが違うワインを持ってきて、「よし、それがおまえらそれぞれの人生じゃわい!わっはっは」とかロベール爺さんが言って終わる(笑)
あるいは、ひょっとして御大三人も実は神の雫が何か知らされていないという展開なのかも?それでロベール+雫VS遠峰母子VSクリス父子ローランの夢の三つ巴対決とか?まあ、こんなことをしていたら5話では終わらないわけですが。
誰もソーテルヌを思い浮かばなかった(笑)というのは意外でした。白ワインだと思ったので後は可能性は限られていて、デュケムも一瞬頭をかすめましたがまさかそんなはずがないじゃ〜ん!と頭からすぐ消えていきました。盲点でした(笑)。
ワイン業界の引き伸ばしの圧力さえなければおそらくもっと面白い、ストーリーのしっかりしたものになったと思いますし、逆にこんなにも長く続くと最初から分かっていたなら、1年に1本ずつ当てるとかにして文字通り雫と遠峰の半生(雫が結婚するとか遠峰母やロベールを失うとか?)を描き出す大作にすれば良かったのに・・・と思うと編集部の無計画ぶりが残念に感じられます。
いずれにしてもいろんな意味で面白いマンガで楽しめました。
ワインレッドネット様にも大感謝です。書き込みをしたのは数回ですが、以前海外に住んでいたことがあって、そのときは原作が手にとれないものですからこちらでストーリーとすばらしいご感想をずっと読ませていただいていました。本当にありがとうございます。