言うまでもなく、ハイレグではない。
PCオーディオの話。
(今回はダラダラと長文を、結論の無いまま、オチもないまま書きます)
ここの管理人は、PCオーディオもやるの?
って、それほど詳しいわけではない。(苦笑
ただ、ウォークマンと共に育った、世代である。
高校時代には、ウォークマンとコデッキどちらを買おうか迷ったと言えば、同世代の方は懐かしいのでは?
当然、ご時勢に流され、ウォークマンを買ったのは言うまでもない。(笑
以来、私はヘッドフォン派である。
理由は簡単。 大きな音が出せない環境が長かったせいと、安価に高級な音が味わえたから。
まずは、2台目黒ウォークマンに付けるヘッドフォンを探して…
ゼンハイザーのHD400、HD414Xというオープンエアの名機の虜にされ、電車の中でも愛用していた。
今、音漏れを考えると、周りのお方に極めて迷惑をお掛けしていただろう事に、恥じ入る思いで全く立つ瀬がない。
やがて、就職し残業に追われる日々の中、上階に○○組若頭の住まわれるワンルームマンション時代には、DENON DC-3300 + STAX SRD-X Pro + SR-Λ Pro で、寝ながら聞くと… 頭を1mmも動かす事が出来ないという環境を味わい。
当時、CDの音に失望していた事を、しみじみ思い出す。
小泉今日子のCDの音が最悪で、彼女は耳元で歌ってくれなかったのだ。
仕方なく、松田聖子で我慢した。(ごめんなさい
っていうか、その時点で、松田聖子の凄さを初めて理解した。 彼女のCDは音が良かった。
(最近当時のCDを聴き比べてみたら、当時思い込んでいたほどの差は無く、単に私の使っていたシステムとの相性の問題がそう思わせただけだったかも知れない事に気づいた)
ま、それからしばらくは、オーディオやヘッドフォンに強く心傾ける時間の無いままに時は流れ・・・
今年(2014)夏頃、本屋で長時間、時間を潰す事があった。
その時、何の気なしに手にしたのが、PCオーディオの雑誌。
それまでも、PC→ウォークマンでMP3を聞くという流れの音楽の聞き方はしていたのだが、A865 + Etymotic Research hf5 で、それなりに満足の行く領域だった。
事実、スマートフォンに下手なヘッドホンアップを付けるより、遥かに音はいい。
(Etymotic ResearchはER-4をAEDIOさんが輸入されて即購入した流れで、長期に渡り愛用のイヤホンだった)
そんな状況にありながらも、MP3をPCから直接聞く気にはならなかった。
何故って、PC(Windows)から出る音って、なにか頭上が狭い感じの音で、好きになれなかったから。
それに加え、私のバカ耳で区別が付くのは192kbpsまで。(笑
坂本龍一先生などは、320kbpsじゃないと気持ち悪いと宣ていらっしゃるのだが、私には192kbps以上は全く区別がつかないっていうレベルなのだ。(汗
それがどうやら、ハイレゾというCD音源を上回るらしいモノや、Windowsの音を良くする【何か】接続方法もあるらしい。(苦笑
で、当然 興味津々。 マイペースで機器を徐々に購入して、やってみたわけだ。(笑
ネットでのリサーチと、視聴を繰り返し、出来る限り安価なシステムを… とたどり着いたのが
(1)PC(Celeron G1610 2.60GHz)[4万円] → (5)JRiver Media Center [0.5万円] → (4)フルテック GT2 [0.7万円] → (2)Olasonic NANO-D1 [3万円] → (3)beyerdynamic DT 990 PRO [1.5万円]
(N)は購入順序。
という、トータル10万円セット。(訳あり低価格商品アリ:苦笑)
まぁ、自己満足の領域の話だが、たぶん、20万円セットに匹敵する音は出している・・・ と思いたい。(笑
少なくとも、ド素人が家で聞く分に、コレ以上の音が不要なのは、ほぼ間違いない。
(1)は私の耳で判別出来ないがPCオーディオには、CPUのコアが少ない方が良いという説を信用。
(2)はLUXMAN DA-200と最後まで悩んだのだが、フルートの息づかいのリアルさで決断。 WASAPIではなくASIO接続出来るのも決め手のひとつ。 本当はサイズが一番の決定打だったかもしれない(爆
(3)はオープンエアで、低音の豊かさ(コントラバスの鳴りの明瞭さ)と、刺さらない限界の高音の両立で決定。
(4)は安価な製品から聞いて行って、音の違いがハッキリ区別出来た最安価製品。 でありながら、より高価な製品には価格差ほど魅力を感じなかった。 何より使用している他製品との価格バランスを重視で選択。
(5)は(3)で私が少々不満だった中音域、特に女性ボーカルを艶々のリアルにしてくれた。 これだけは、自分の環境で選んでいるので、間違いない。(笑
残念ながら(1)〜(4)の購入は、自分の持つ機器と同じ環境での試聴は不可能なため、個々の選択は、ほぼ「勘」でしかない。 購入後、自分の環境で使用してみて、アタリだったかどうか、初めて(ぼんやり)解るという、イマイチ納得が行かない買い物を強いられる理不尽な世界なのだ。
で、話題は冒頭に戻り、ハイレゾ。
そんなにスゴイのか?
最近ではスマートフォンでもハイレゾ対応だ。
で、こちらも早速聞いてみた(タイミングよくXperia Z3 に機種変更)・・・
うん、大したこと無い。(爆
所詮、スマートフォンである。
ハイレゾを強調するようなモードも付いているが、私の耳には馴染まず、美しいドンシャリって感じ。
定位も、音域も、空間の広さも、この程度なら、A865で充分太刀打ち出来る。
しかし、(1)〜(5)の組み合わせだと、そんな訳には行かない。
昔使っていた、DENON DC-3300 + STAX SRD-X Pro + SR-Λ Pro (たぶん当時 30万円くらい) 辺りでも全く比較にならないリアルさがある。
192kbpsと320kbpsの区別がつかない私のバカ耳でも、あきらかにハイレゾは違う。
1年使ったタオルと新品のタオルほど、その2つは違う。
中年の肌と、赤ちゃんの肌ほどの差。
宇多田ヒカルのリマスター Singles Collection ハイレゾ版が出たので、早速 mora でダウンロード。
すげ〜・・・
宇多田ヒカルはCDでも相当音が良いと思っていたのだけど、さらにベール一枚取っ払われた感じ。
昔聞いて喜んでいた、松田聖子のCDの比ではない。
松たか子の Let It Go もハイレゾで聞くと、必死で声を絞り出すように歌う彼女の顔が見えるような気がする。
絶対、人前じゃ晒せない顔になっている。(笑
フルオーケストラを聞いても、ティンパニが他の楽器の低音に混ざってしまう事無く、キチンと最後列に位置して鳴っていて、そのホールの大きさまで感じられる(気がする)。
今まで喜んでスリスリしていた彼女の手は、実は中年女性の手だったと気付かされてしまうのが、ハイレゾだ。
同じスリスリする[だけ]なら、若い女性のほうがいいよね。(笑
と言うことで、今年の更新終了。
みなさん、お疲れ様でした。